40女、50女のノースリーブ姿は難易度高い

 その通りである。ガサガサ肌やムダ毛やたるみ肉などと何ら面識のないかわいらしい子ども時代ならともかく、ワキの下問題が気になるお年頃となり、やがて二の腕に「私が子どもの頃の太ももってこれくらいだったような気がする」レベルの貫禄が出、無防備な日焼けの代償として各種シミソバカスの皆さんも「やあ」と浮き上がるオトナとなった今、脇と二の腕丸出しのノースリを着るのには、相当な下準備と覚悟が要る。

 暑いからとかかさばるからと洋服の面積を単純に小さくするのは、大変に危険な行為なのである。オトナの女のノースリはスペシャルなのだ!

 だからもしこのコラムを読んでいる男性がおられたら、これからは認識を新たにしていただきたい。オトナの女のノースリ姿には美意識とか覚悟とか自信とかいろいろ込められていることがあるので、「今日は露出度高いっすねー」とか「そんなに暑いっすかねー?」とかなんとか、ボヘーっと見ていたらいかんのだ。

ノースリーブ姿は都会のオンナ、美人の証

 以前、モテる40女たちにランチに誘われてのこのこ出かけたら、彼女たちはまるで申し合わせたかのようにノースリを着ていた。

 「大学で東京に来たとき、東京の女は冬でもノースリーブなんだ! ってびっくりしたよねー。ノースリは都会の女の印!」

 と語るのを聞いて、中途半端な七分袖姿だった中途半端な神奈川出身の中途半端な私は「ほえー、そんなもんか」と感心したことがある。

 ちなみに、俳優の八嶋智人さんは奥さんと出会ったとき、黒いタートルのノースリーブ姿の彼女を見て、

 「それは暖かいのか? 涼しいのか? 都会育ちの女は変わったものを着るなぁ」

 と思って恋に落ちたとか。