「篠田真貴子さんの記事を読んで、迷いが吹っ切れて私もジョブレスになりました!」――そんな読者からの声も届くほど、インパクトのある、篠田さんの「ジョブレス」という言葉。編集部が久しぶりに篠田さんをインタビューすると、なんと「ジョブレス期間を延長した」という。篠田さん、何が起きたんですか。

 

「ジョブレスの篠田」という肩書ができた

―― 50歳という節目に10年務めた「ほぼ日 CFO」を卒業し、あえてキャリアの空白を置く選択をした篠田さん。「ジョブレスです!」と明るく語るメッセージに、多くの反響がありました。

篠田真貴子さん(以下、敬称略) おかげさまで冗談のつもりで言っていたのに「ジョブレスの篠田」と広く認知されまして(笑)。やっぱり日本では「キャリアの途中で一度立ち止まって、深呼吸する」のが珍しいし、それをポジティブに語ると面白がられるのだなと、あらためて感じましたね。

 共感の声が意外と多かったのは、「休んで復帰する」という働き方へのハードルもだいぶ下がっているからでしょうね。産後も働き続ける女性が増えたことも影響しているのかも。

 一方で、誰にでも勧めたいとは私も思っていなくて、キャリアの蓄積や年齢といった個々の条件によっては、空白を開けずに次に行くほうがベターな場合も当然ありますよね。

「『私の友達もジョブレスなの。紹介していい?』と不思議な同盟が結成されようとしたり、登壇の依頼をくださった方から『ステージでご紹介する肩書は、ジョブレスでいいですか?』と真面目に聞かれたり」

 私の場合は、「こっちに来たら?」「ほーい」と半ばノリで転職したこともある若い頃と違って、「今の私が移ることで周りに与えるインパクトもよーく考えて動かないといけないな」と考えたので、まずはゼロリセットしようと思ったんです。