篠田真貴子さんは、ジョブレス期間、「肩書」を外したことで、若い世代との接点や年下の友人が増えたという。確かに、篠田さんと話していると、若手から学んだというエピソードがよく登場する。年齢の垣根を越えて、フラットに付き合う秘訣は何だろう。

この記事の前に読みたい上編
篠田真貴子 ジョブレスを経て「肩書って何なのさ」

―― 肩書きを外した「個」としての篠田さんになったとき、人間関係に変化はありましたか? より親しく付き合うようになった相手はどういう方でしたか?

篠田真貴子さん(以下、敬称略) そうですね。意識していたわけではないのですが、私自身が面白いなぁと思って積極的に会っている人の多くが年下だったんです。その結果、年下のお友達が増えた気がします。相手のほうから会いたいと連絡をくれることもあり、うれしいですね。

「若い人が会いに来てくれるのは、本当にありがたいなぁと感じてます」
「若い人が会いに来てくれるのは、本当にありがたいなぁと感じてます」

年齢による上下関係は性に合わない

―― 若い人たちのほうから会いにいきたくなる。それは、きっと篠田さんが「聞き上手」で、肩書や年齢差に関係なくフラットなコミュニケーションを大切にする大人だからではないでしょうか?

篠田 そういう観点で自分を人と比べたことはなかったのですが、確かに相手の様子を見ると、私に対してそれほどハードルを感じていない気がします。

 年齢差に関していうと、もともと私は年齢で上下関係を決めるのが性に合わないんです。