2020年3月、ジョブレスを卒業した篠田真貴子さん。無所属の間にいろんな人と出会い、自分の使命感とやりたいことが見つかった一方で、一つ問題意識が芽生えたという。

―― 2018年末から「ジョブレス」をあえて選択し、「無所属の期間」を味わった1年3カ月。その体験が篠田さんの内なる対話を深め、キャリアのネクストステージを引き寄せたことが分かりました。ご自身にとって、とても価値ある選択だったようですね。

篠田真貴子さん(以下、敬称略) はい。「ゼロの自分」に戻ってじっくりと棚卸しができたことで、これから本当に深めていきたいテーマを発見できましたし、そのテーマを仕事として実践できる職場とも出合うことができました。

 もちろん、たった一人でそれができたわけではなく、いろいろな方々のお話を聞いたり、私の話を聞いてもらったりするうちに、「ああ、私は『働き方』とか『組織』とか、『女性のキャリア』にアンテナが立つのか」と興味の輪郭が明らかになっていったんですけれどね。やっぱり、人と会うのは大事だなぁと改めて感じました。

 そうそう。ジョブレス期間中に、いろいろな方面の人とお会いする中で、新たに考えるようになったことがもう一つ。「肩書って何なのさ?」問題です。

「肩書きって何なんでしょうね?」
「肩書きって何なんでしょうね?」

―― 「肩書って何なのさ?」。どういう問題意識でしょうか?