2019年2月18日、日経ARIAの創刊日に「ただ今、ジョブレス!」という刺激的なメッセージで、ARIA読者の心をわしづかみにした篠田真貴子さん。「ちょうど50歳で無職、その先はノープラン!」というすがすがしさに注目が集まり、等身大に語られる言葉一つひとつに「背中を押された」という読者続出。あれから約1年、編集部に篠田さんから連絡が来た。篠田さん、もしかして…。
―― 篠田さん、お久しぶりです! 今日は特別な発表があると聞き、駆け付けました。
篠田真貴子さん(以下、敬称略) はい! ちょうど1年前の2月、ほぼ日のCFOを退任してから3カ月ほどたった頃の実感を、創刊したばかりの『日経ARIA』で語らせていただきました。『ただ今、ジョブレス!』とタイトルを付けていただいたコラム(「『ただ今、ジョブレス!』篠田真貴子 攻めの50代」)は私の周囲でも大反響で、いろんな方から「話を聞きたい」とお声かけいただいたり、「私の知り合いにもジョブレスデビューした人がいるの。つないでもいい?」と、不思議なネットワークが生まれたりしました(笑)。
50代からのキャリアを描くうえで、「一度立ち止まって、過去と未来を見渡すジョブレス期間」をつくってみることは、同世代、あるいは若い世代の皆さんにとっても、新しい提案になるのだなと驚きましたし、私自身の気持ちも、より前向きに盛り上げていただいたなと感謝しています。
あれから1年と3カ月。私、ジョブレスを『卒業』しました!
―― ついに……! ご卒業、おめでとうございます! 卒業後の「進路」を教えていただけますか。