昨年、ちょうど50歳でほぼ日のCFOを退任した篠田真貴子さん。「若い頃の転職とは違う感覚」で、次を決めずに組織の外に出た。未知の可能性が広がっていて楽しい!と笑う篠田さんは今、「人生の5周目を歩んでいる」という。年齢を重ねてもずっと前向きでいられる秘訣とは?

―― 「50代はアウトプットが上回るステージ」と言う篠田さんは、年齢を重ねることを前向きに捉えていらっしゃる印象です。そのベースにはどんな考えがあるのでしょうか?

篠田真貴子さん(以下、敬称略) 仕事と人生を、干支のサイクルと同じ、12年ごとの周期で分けて考えるようにしているんです。12歳まで、13~24歳、25~36歳、37~48歳、49~60歳……というふうに。

「自分の人生を、12年周期で分けると考えやすいですよ」

 12歳まではまだ子どもの時期で、家庭の中で社会で生きるための最低限の力を身に付ける時期。2周目の13歳から24歳までは、初めて「自分とは何者なのか」という疑問と向き合って何らかの回答を出そうともがく時期ですね。次の3周目の25歳から36歳までは、仕事でもプライベートでも先人が積み上げた知恵ともいえる「型」を一通り習得していく時期。基礎の確立期ですね。

 基礎の型が身に付いてやっと自分なりのスタイルを見つけていくのが、37歳から48歳にかけての4周目。とはいえ、家庭の事情や職場の環境など、自分の力だけではどうにもならないことも多い時期ではありますから、その中でもなんとか足し引きして見極めつつ、「私の持ち味ってこういうものかな」と探っていく。一度広げた付き合いを削ったり、「やらないこと」を決めるのもこの時期だと思います。