病気のリスクを下げるためにできること

―― こうした病気になるかならないかの分かれ目とは?

高尾 もともとの骨量や食生活によっても骨の状態は個人差が出ます。また、成長期に無理なダイエットをしていた人は若くても骨粗しょう症のリスクは高い。心血管疾患なら食生活や運動習慣も関わります。これまで多少無理をして働いてきたキャリア女性は、エストロゲンが分泌されているうちは何事もなく過ごせたはず。閉経後こそ生活習慣の積み重ねが心身に直結してきます。

 閉経前の人なら、エストロゲンが正常に分泌されている状態をきちんと保つことが大切です。生理が不順になったり止まったりした状態をそのままにすれば、それは骨や血管に影響を及ぼすということ。既に閉経した人は「カラダを守ってくれていたバリアが弱まっている」という意識を持つことで、健康的な習慣を一つでも始めることができるのではないでしょうか。

仕事の効率を高めるためには?

―― 人生100年時代といわれるようになり、閉経はちょうど人生の折り返し時期。人生の後半戦をARIA世代が元気に過ごしていくために、何をしたらいいでしょうか。