「管理職ARIAは一番寝ていない人たちかもしれない」――そう言われて、納得感のある人は、多いのではないでしょうか。朝から隙間なく会議で埋め尽くされ、夕方デスクに座れても部下から質問の嵐、家に帰れば子どもの勉強を見たり、家事をしたり。持ち帰り仕事に着手したらあっという間に夜が更ける。「実はこうした睡眠不足から、がんや認知症のリスクが高まることもある」と産婦人科医の高尾美穂さん。すぐに対策を講じましょう。

40代のARIA世代が「一番寝ていない」

 OECD(経済協力開発機構)が2016年に発表した国際比較調査によると、世界主要国の中で最も睡眠時間が短いのが日本女性で、平均7時間36分でした(主要国平均は8時間22分)。また、他の調査では、ARIA世代である40代女性の睡眠が最も短いことが分かっています。平成29年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)によると、「1日の平均睡眠時間が6時間未満」の割合は男女とも40代が最も高く、男性48.5%に対し女性52.4%と、40代女性の睡眠の短さが目立ちます。ARIA世代の睡眠状況の改善は課題といえるでしょう。

8時間睡眠、8時間仕事、8時間自由 が一番いい

―― 調査データでも一番寝ていないとされる40代、特に管理職ARIA世代の睡眠の短さは納得です。長時間労働を見直されてきた分、仕事を持ち帰ることもしばしば……。上司の期待に応えなくてはいけない、部下の責任も負わなければならない。さらに、家に帰れば家事や子育てが待っている人もいる。24時間では物理的に足りないんですよね。

高尾美穂さん(以下、敬称略) 管理職ARIAは、慢性的な睡眠不足状態の人が多い世代だと思います。理想を言うと、「8時間寝て、8時間働き、残りの8時間を自由に過ごす」のが本来の形です。しかし、自由時間の中に通勤や家事、育児、自分磨きや趣味、持ち帰り仕事なども入ってくるから、睡眠が削られてしまう。

管理職ARIAの皆さんは、慢性的な睡眠不足に悩んでいませんか