企業で講演をすると、時々、女性のからだの変化を理解していない企業トップの男性に会います。そういう上層部の男性たちに女性ホルモンについて丁寧に説明すると、意外とすんなり理解してくれるんですよ。「あぁ、パートナーが意味もなく機嫌が悪くて当たり散らすのはこれだったのか」って(笑)。
ここでポイントなのは、「そう、そういうものなのよ」って私たち女性も受け入れる必要があること。そうすることができたら、もっと更年期や生理痛、PMS(月経前症候群)だってオープンに語れるようになるんじゃないかな。「あの人更年期じゃない?」が、いつかきっと、陰口にならなくなる日が来ることを願っています。
取材・文/中島夕子 写真/鈴木愛子