心とカラダをフル稼働してまい進し続けてきた管理職ARIA世代。でもふとしたとき、以前のように動かない自分の心とカラダに戸惑ったことはないだろうか。更年期症状への不安、管理職ストレス、親の介護、子どもの思春期や受験……と、目の前には常に課題が山積み。だけど本当は、年を重ねるほど「丈夫でしなやかな、はたらくカラダ」を手に入れたい。自身もARIA世代であり、「イーク表参道」副院長で産婦人科医の高尾美穂さんに、管理職ARIAのカラダの変化について聞きました。

「生理の異常に無頓着」な管理職女性は意外と多い

―― 高尾さんは、社員の健康をテーマに企業で講演を行うなど、ARIA世代のリアルな声に触れる機会も多いと聞きました。そんな中、管理職ARIAの実態として気になっていることがあるそうですが……。

高尾美穂さん(以下、敬称略) そうなんです。ある企業で女性社員にアンケートをとった時、「重い生理痛で月に3日は仕事を休む。鎮痛剤が手放せず、胃が荒れてしまう」という40代管理職女性の回答に驚きました。月に出社するのが約20日だとして、そのうち3日も生理痛で仕事を休んでいる。これって会社側には大きな損失じゃないですか? 有給を使っているから問題になっていないし、本人も「女性なら生理痛はあって当たり前」と、課題として認識していなかったんですよね。

 「これくらいなら……」「生理痛くらいで……」と見過ごしてきたちょっとした、カラダの異常。仕事もプライベートもがむしゃらに取り組んできた管理職ARIAなら、思い当たる人も少なくないんじゃないでしょうか。

 冒頭の実例は極端な例かもしれませんが、ちょっとした「生理の変化」に気付けるかどうか対処できるかどうかは、これから来る更年期の過ごし方に大きく影響するのです。

ARIA世代は「これくらいなら大丈夫…」と言い聞かせてきた