誰か新しい人と出会って、結婚したいわけじゃない。でも、これまで頑張ってきた分、ふと思うのです。これからの人生を一緒に歩むパートナーが欲しいって。

 このまま自由に、好きな時に好きなことをして生きていく。行きたい所に旅して、撮った写真は自分だけのアルバムに写真を貼っていく。誰かがそばにいる煩わしさを感じるなら、一人で孤独感を味わうほうがマシ――そんなふうに生きていける自信があったのに。

 私は、11歳年下の彼と関係ができて、誰かがそばにいる心地よさを思い出してしまった。誰かと一緒に時間を共有して、二人の人生を織りなしていく。やっぱり、そういう生活も悪くないのかもしれないって……。

今まで一人で生きてきたのに。生きていける強い女だって思っていたのに
ともみ
(仮名、49歳、飲食・サービス業、シングル、子なし、海外在住)

I just wanna kiss you

 11歳年下の彼はカナダ人で、初めて出会ったのは7年前。私が42歳、彼が31歳、元彼の後輩としてだった。3人や大勢で飲みに行く機会が続いて、弟のように接していた。いつも「いい子がいたら、紹介するから!」と言っていたが、彼は私と違うふうに思っていたのかもしれない。「トモは仕事ができてカッコよくてセクシーだ!」などと歯が浮くようなことを言い、「もしイーサン(元彼)と別れたら、僕と付き合おう」と言われたこともあった。

 そのたびに「酔ってんだねー」と軽くあしらっていたが、元彼と別れて半年後、半ば押し切られるような形で関係が始まってしまった。きっかけは、去年の夏。いつものメンバーが集まるいつもの飲み会から。私の自宅に流れ着いた3次会でメンバー5人のうち、一人帰り、二人帰り、最後に残ったのが彼だった。

 「もう始発は動いてるんだから、帰って!」と私は何度も言った。「今は誰とも、どんな関係にもなりたくない!」とも言い張ったが、執拗に「I just wanna kiss you」とか言われて……。