ARIA世代には避けることのできないテーマ「親の介護」。終わりの見えない状態だと聞きますが、どれだけ大変なのでしょうか? 働きながらの介護生活はできるのでしょうか? 両親の介護を20年間続けているアナウンサーの渡辺真理さんと、日経ARIA編集部が「親を介護するということ」をテーマに往復書簡で気持ちをつづります。

拝啓 渡辺真理様

 お手紙をありがとうございます。S子さん、Y子さんとのエピソードを通じて「介護職の方々にも、それぞれの生活があり、家族があり、それぞれに人生の節目も訪れる」ということが、よく分かりました。

 本日は、お仕事と介護の両立についてお尋ねします。渡辺さんは不規則なお仕事だと思います。介護との両立で、工夫していることはありますか。急なお仕事などで、困ったことはありますか。

敬具

テトリスのように24時間に美しくはめこんでいく

拝啓 ARIA様

 仕事と介護の両立、難しいですよね。できているかと問われると、自信を持って「できています!」とまでは言い切れない日常かもしれません。端的に言うと、かなりバタバタな毎日です。

 ただ、これまでのお手紙でもお伝えした通り、療養している親と同居しているから仕事との両立が大変なのか? と自問すると、私の場合はそれが理由でもないだろうと思うのですよね。

 たとえ、独り身であっても、犬やネコたちと大所帯で暮らしていなくても、人生の晩秋を迎えた親と同居していなくても、勝手にバタバタと忙しく立ち回っている性分なのではないかと思います。だからピンポイントのお答えにはなっていないかもしれませんが、1サンプルとして自分の日常を表現してみると……。

 ゲームのテトリスのように日々、過ごしています。

 空いたスペースにピタッとはまるブロックを積んでいく、あれです。ちなみに全くゲームには疎く、テトリスも2、3回やったかな? くらいなのに比喩に使うのも申し訳ないのですが、要は、24時間の中に“これをここに入れたらはまる”、“あれは後回しにしても大丈夫”と、まさにテトリスのように、全てをできる限り美しくはめこんでいく。この感覚が近いのではないかと感じます。

母の好物。プリンやババロアはペロッと食べてくれる日も