「不惑」といわれる40歳を過ぎても、人生は迷うこと、悩むことばかり。楽になったこともあるかと思えば、新たな問題も出てきたりして…。そんなARIA世代の「もやもや」について、精神科医である水島広子さんに相談します。

Q 昔から人付き合いに自信はありませんでしたが、学校や会社などその時々で所属するコミュニティーはありましたし、仕事など目の前のことに追われ、自分のコミュニケーション能力不足を深く考える機会はそうありませんでした。ただ50代になり、親と死別するなどして、深く孤独を感じるようになりました。
会社での付き合いも少なくなり、家族もおらず、あえて連絡を取って会おうとする友達も気づいたら、いなくなっていました。新たに趣味などをスタートしようかと考えましたが、そのうち浅い人間関係に疲れてしまうことが想像でき、実行に移せません。かといって孤独を受け入れるほどの勇気もなく……。本当は性格を変えて、気軽に付き合えるような友人をつくりたい。もしくは孤独を受け入れられるようになりたい。どちらもできず、もやもやを抱え、老後が不安です。(52歳、働く独身女性)