「今への集中」をし、できれば人を助けることを

 そのような「役割」を複数持つのもよいですし、複数を同時にこなすのが苦手な方は一つにじっくり取り組むのでもよいと思います。

 とにかくキーワードは「今への集中」。できれば、人を助ける性質のことをすれば、「社会に役立っている」という感覚も得られ、なおよいでしょう。ただ、孤独感を軽減するためには、人との関わりを求めるのではなく、現在へ集中するのだ、と考えれば何歳になっても、形は「一人」でも、感覚は孤独にならないと思います。さらにある程度の年齢になれば、多くの人から見て「年長者」になります。ですから、例えば宅配便を届けてくれる人に「暑いのにご苦労さまね」とねぎらう言葉をかけるだけでも、ずいぶん自分の孤独が解消されるものです。

今回の処方箋  キーワードは「今への集中」。役割のある場で、人との関わりを真っ先に求めるのではなく、その時々に集中して過ごすようにすると、孤独感は軽減する。

文/水島広子 イラスト/霜田あゆ美