爽やかな青春小説から深い官能を描いた作品まで、数多くの恋愛を描いてきた直木賞作家・村山由佳さん。中でも、転機作として賛否両論を巻き起こした『ダブル・ファンタジー』と、去年刊行された続編の『ミルク・アンド・ハニー』では、主人公の脚本家・奈津が心の向くままに男性と肌を重ねていく。 リアルで刺激的な性描写や人物設定に、どこまでが実話でどこからがフィクションなのかとつい勘ぐってしまうが、「自分で経験したことのない感情は書けない」と村山さんは話す。