ひょろひょろの男子が、むくつけき男になりグッときた

 「彼はリアル武なんです(笑)。小さい頃から知っていましたが、交流もなくたまに噂を聞くくらいで、久しぶりに会ったときが25年ぶり。ひょろひょろの男の子だったのが、たくましく、40代のむくつけき男になっていて驚きました。グッときてしまったとは言え、さすがにいとこだからとブレーキは踏んだんですけどね」

 自伝的小説『放蕩記』に書かれているように、母親との仲がずっとうまくいかず、身内に苦しめられていた村山さんを救ってくれたのも彼だった。「身内というものが重くて仕方なかったのに、なぜここにきて、いとこという身内に救われているのだろうと不思議な感覚でした」

 「彼にとっては私の母を叔母として知っているので『あのおばちゃんやったら、つらいのも無理ないわ』と、説明しなくても理解してくれる。その上で、『もうぼけてはるんやから、なんとか大事にしたろうや』と一緒に施設に行ってくれます。最愛の父と18年連れ添った猫を続けて亡くした時もそばにいてくれた。身内なんてちょっとずるい球のような気もするけれど、一緒にいてすごく楽なんです」

「身内なんてちょっとずるい球のような気もするけれど、一緒にいてすごく楽なんです」
「身内なんてちょっとずるい球のような気もするけれど、一緒にいてすごく楽なんです」