ノートパソコンのUSB端子が足りない!

 自宅でのテレワークに際し、ノートパソコンを使っているという人は多いはず。使い終わった後の片づけも簡単なので、居間や食卓を臨時の作業場所にしている人には大助かりだ。大半のノートパソコンにはWebカメラとマイク、スピーカーが内蔵されているため、すぐにオンライン会議を始められる点も大きなメリットとなる。

 だが、ノートパソコンの画面サイズで長時間の作業を続けることは、必ずしも目にやさしくない。15〜16型くらいのサイズであればまだしも、12〜13型のモバイルノートを使っている場合は、外付けディスプレイの追加をぜひ検討しよう。作業効率が格段に上がるのを実感できるはずだ。

 その際に、どうせならより快適に作業しようと、マウスやキーボード、あるいはヘッドセットなどをノートパソコンにつなぎだすと、「端子の数が足りない!」ということにもなりかねない。ディスプレイをつなぐHDMI端子のほかにUSB端子が3個程度あるなら、ぎりぎり間に合うかもしれないが、モバイルノートなどの場合は、そもそも端子の数や種類が絞られている機種が多いからだ。

USBハブがあれば接続できる機器が広がる

 そんなときは、USBハブを活用しよう。特に、最近はUSB Type-Cに対応したマルチタイプのハブ製品が多数登場している。パソコン本体側のUSB Type-C端子に挿すだけで、普段よく使うUSB Type-A端子やSDメモリーカードスロット、LAN端子、HDMIなど多くの入出力を拡張できるようになる。

 液晶ディスプレイを選ぶときも、通常のHDMI接続タイプではなく、USB Type-C接続タイプを選べば、映像出力とパソコン本体への電源供給をケーブル1本で済ませられるため、机の上がすっきりする。ディスプレイ側にUSBのハブ機能があれば、USB機器をノートパソコンではなくディスプレイにつなげられ、机の上の配線をシンプルにできて便利だ。

 MacBook Airや同Pro、あるいは一部のWindowsノートのように、より高速なThunderbolt 3端子を装備している場合は、さらに拡張できる範囲が広がる。同規格対応のドックを追加することで、複数台のディスプレイへの映像の同時出力をはじめ、多くの機器を一気につなげられるようになる。

ノートパソコン単体での拡張には限界がある
ノートパソコンだけで機能を拡張しようとしても端子の数には限界がある。USB ハブや、ハブ機能の付いた液晶ディスプレイ、あるいはパソコン側が対応しているなら高速多機能なThunderbolt 3ドックなどの追加を検討してみよう
ノートパソコンだけで機能を拡張しようとしても端子の数には限界がある。USB ハブや、ハブ機能の付いた液晶ディスプレイ、あるいはパソコン側が対応しているなら高速多機能なThunderbolt 3ドックなどの追加を検討してみよう