失敗しないコツは事前に試すこと
気軽に始められるオンライン会議だが、利用に当たって気を付けるべきこともある。インターネット回線や他社のサーバーを介するため、セキュリティ面での不安は拭えない。インターネット回線や無線LANの通信状況、使用する機器の性能によっては、映像や音声が途切れることもある。
サービスごとに料金やサービス内容、使い勝手などに大きな違いがある点にも注意が必要。企業として導入するなら事前の検討が欠かせない。実際に業務で使えるサービスかどうかを見極めるには、「取りあえず使ってみる」のがお勧め。手持ちの機材をどこまで利用できるか、画質などに不満はないか、試してみないと分からないことは多いはずだ。
手持ちの機材で手軽に始められる
オンラインでの会議や配信でできることは、3つのパターンに大別できる。1対1など少人数の打ち合わせであればスマホでも可能だが、参加人数が増えるほど、機材やセキュリティにも注意を払う必要がある。動画を一方的に配信するなら、見る側に特別な機材は要らないなど、パターンごとに必要な機器や利用するサービスが異なる。
オンライン会議を始めるのに最小限必要なものは3つ。カメラ+マイクを搭載したパソコンとインターネット回線があれば、あとはオンライン会議サービスに申し込めば始められる。お互いの顔が見られればよいだけならスマホでも可能だが、打ち合わせとなれば資料を見せたり、ファイルを送り合ったりすることもあるので、パソコンを使う方がよいだろう。
Webカメラはどう使う?
パソコンにカメラとマイクがない場合や、内蔵カメラの画質が悪い場合はWebカメラを用意するとよい。USBで接続するだけで自動認識され、多くの製品はマイクも内蔵する。Webカメラの解像度は、1対1の会議であれば100万画素以上が目安になる。会議室全体を映す場合や資料を見せる場合、画質が悪いとぼやけてしまうので、200万画素以上のカメラが望ましい。
映像の滑らかさを示すフレームレートは、30fps以上あると安心だ。「画角」は100度以上あると広い会議室でも死角を作らずに写せる。ただし、画質やフレームレートが高くなればデータ量も増え、通信回線の負荷が高くなるので、バランスを考えて決めよう。ノートパソコンで内蔵カメラの画素数などが分からない場合は、「カメラ」アプリで確認できる。