パソコンでは環境設定をカスタマイズし、使いやすくしているユーザーは多いだろう。iPhoneもカスタマイズするともっと便利になる。iPhoneやOSのバージョンアップに伴って設定項目も増えているので、いま一度、見直してみよう。

iOS 13のコントロールセンターを便利に

 「コントロールセンター」は「設定」画面を開かずに少ない手順でシステムの設定やモードを変更できるためとても重宝する機能だ。

 ホームボタンが搭載されているiPhoneでは画面を下から上にスワイプするとコントロールセンターが表示されるが、ホームボタンのないモデルでは、画面上部にあるノッチ(切り欠き)の右側を下にスワイプして表示する。ノッチとその左側を下にスワイプすると「通知センター」が表示されるので、スワイプする位置を区別する必要がある。

 ノッチの右側には、モバイル通信回線やWi-Fiの電波の強さ、バッテリー残量を示すアイコンが表示されており、コントロールセンターはそれらの設定を行う機能と考えると関連付けて覚えられるのではないだろうか。

「コントロールセンター」の表示方法
「コントロールセンター」の表示方法
ホームボタンのないモデルでは、画面のノッチ(切り欠き)の右側を下にスワイプして「コントロールセンター」を表示する

 コントロールセンターに表示されているそれぞれのアイコンは「コントロール」と呼ばれ、システムで固定されているコントロールを除いて、追加と削除、表示位置を編集できる。iOS 13では新たなコントロールも増えているので、この機会に見直してみるとよいだろう。

コントロールセンターのカスタマイズ
コントロールセンターのカスタマイズ
コントロールセンターは「カスタマイズ」画面で「コントール」を追加および削除、順序を変更するなどして使いやすくしよう

 コントロールの中には長押しで別の画面が表示され、設定項目が増えるものや、詳細な動作を指定できるものもある。iPhoneの画面を録画する「画面収録」は長押し画面で、マイクのオン/オフを設定して録画を開始できる。画面の動きを録画しながら自分の声を録音したい場合はオンにしよう。

コントロールの長押しを使いこなそう
コントロールの長押しを使いこなそう
コントロールはタップで設定を瞬時に切り替えるだけでなく、長押しして表示される画面で、詳細な動作を指定して実行できる場合がある

 「メモ」のコントロールは、通常のタップでは「メモ」アプリを起動するだけだが、長押し画面からモードを指定して起動できる。メモを起動すると同時に「書類をスキャン」を利用できるのは便利だ。