血液や血管の状態を調べる検査にはいろいろあるが、東洋医学では検査に表れる病気の手前、「未病」の状態をチェックする。その判断をするのが「舌」。舌診断で血の状態を把握して対策を始めよう。以下の5つの「血」タイプ別のチェック項目と「舌診断」を参考に、自分のタイプを確かめよう。複数のタイプに当てはまる場合は、気になるメソッドから実践してみて!

あなたの舌は白い? 赤い? 厚い? 以下で自分のタイプを確かめよう
あなたの舌は白い? 赤い? 厚い? 以下で自分のタイプを確かめよう

 疲れを感じたら口内炎ができるように、口の中には体調の変化が表れやすい。東洋医学では「舌は内臓の鏡」といわれる。

 「舌の色や形などを観察することで、血管や内臓の異変から、病気になる手前の未病を発見できる」と幸福薬局代表の幸井俊高さん。舌は代謝が早く、前日の食事や睡眠で状態が変わることもある。基本の体質を知るには、「毎日同じ条件で舌をチェックして、“舌日記”をつけておくのがお薦め」(幸井さん)。

舌を見て血の状態を見極めてみよう

 舌はコーヒーや紅茶、ジュースなどの色のついた飲み物で染まりやすい。より正確にチェックするには、朝起きてすぐ、歯磨き前に行おう。

<舌はこの6つをチェック!>

【1】舌の形や厚み
適度な大きさと厚み。病気になると大きくなったり歯形がつきやすくなる

【2】舌の動き
舌を出したまま制止できる? 震えたりしていない?

【3】舌苔の色
正常なのは白。体調が悪いと黄色、褐色、灰色に変化

【4】舌の色
理想的な正常な舌は、淡い紅色か薄いピンク色

【5】歯形の有無
舌の輪郭にボコボコと歯形がついていないか

舌の表側
舌の表側の図
舌をチェックするには、朝起きてすぐ、歯磨き前がいい。【1】舌の形や厚み【2】舌の動きは全体を見て

【6】舌下静脈の色
舌を裏返したときに見える2本の静脈

舌の裏側
舌の裏側の図
舌を裏返したとき。裏もチェックポイント

 次のページで、あなたの舌のタイプをチェックしてみよう。