【血管】血液の流れをコントロールする
<見た目への影響>
⇒血管が硬くなるとシミが拡大、毛穴、ほおがたるむ
動脈硬化の初期段階では血管内皮に傷がつき、血管を収縮させるホルモン「エンドセリン1」の産生が上がる。「エンドセリンは、皮膚ではメラノサイトを刺激してシミをつくる指令を出す物質でもある」(伊賀瀬教授)。
<体調への影響>
・動脈硬化が進むと、心筋梗塞、脳梗塞、くも膜下出血などの病気の発症リスクが上がる
・お腹から足に向かう動脈が閉塞すると冷えたり、足が痛くて歩けなくなったりすることもある
池谷敏郎
池谷医院 院長
池谷医院 院長
内科専門医、循環器専門医。東京医科大学医学部卒。血管を若く保つための生活術など分かりやすい解説と指導に定評がある。最新著は『「末梢血管」を鍛えると、血圧がみるみる下がる!』(三笠書房)。『血管ケアだけで20歳若返る!』(青春出版社)、『健康常識○と×』(アスコム)など著書多数。
溝口 徹
新宿溝口クリニック 院長
新宿溝口クリニック 院長
福島県立医科大学卒。横浜市立大学附属病院、国立循環器病センター等で勤務。2003年に、国内初の栄養療法を専門とするクリニックを開設。現在は医師や患者向けに分子栄養学などの講演も行う。
伊賀瀬道也
愛媛大学大学院医学系研究科抗加齢医学(新田ゼラチン)講座 教授
愛媛大学大学院医学系研究科抗加齢医学(新田ゼラチン)講座 教授
愛媛大学医学部附属病院 抗加齢・予防医療センター長(兼任)。循環器専門医、老年病専門医。動脈硬化、高血圧性臓器障害、脂質異常症、アンチエイジングなどを研究。著書に『見た目が20歳若返る!血管健康法』(実業之日本社)など。
取材・文/熊 介子、西山裕子、羽田 光(日経DUAL編集部)、茅島奈緒深 イラスト/PIXTA