メラトニンは光の浴び方でコントロール
夜の過ごし方
⇒強い光やブルーライトを大量に浴びないようにする
夜浴びる明るい光は、微量でもメラトニン分泌を抑制して体内時計を遅らせる。「とくに、テレビゲームなど動きのある画像を寝る前に見ていると、脳が興奮してしまうため、より眠れなくなる」と菅原さん。
・寝る前のスマホチェックはPCメガネ着用で
寝る直前までスマホやパソコンを使うなら「ブルーライトをカットするメガネやフィルターを利用するといい。ブルーライトは寝つきを悪くし、睡眠の質も下げる」と杏林大学の古賀良彦教授(肩書は当時)。
・夜遅く帰宅したらできるだけ部屋の照明をおとす
夜遅くまで明るいところにいると、脳が昼と勘違いしてメラトニンの分泌が抑制されてしまう。そんなときは、できるだけ部屋を暗くして体に「夜」だということを思い出させよう。
朝の過ごし方
⇒起床後強い光を浴びる
体内時計をリセットする最も手軽な方法は、朝日を浴びること。起きたらまずカーテンを開け、ベランダの植木に水をやる、洗濯物を干すなどを日課にするといい。20分ほど浴びればなおよし。
・朝日を浴びれない人はLEDで代用を
「部屋に朝日が入らない、あまり外に出ないという人はLEDライトで代用を」と菅原さん。スマホやPC画面程度のLEDでは弱いが、照明なら30cmほどの距離に近づけばOK。睡眠改善用の専用LEDもある。
・二度寝は日が当たる場所で
疲れがひどく、いつもの睡眠時間では足りないときは、一度いつもの時間に起きてから、顔に朝日があたる場所で二度寝するといい。「まぶたを通しても光を感知できるので体内時計がずれにくくなる」(菅原さん)。