寝起きがだるい、いびきをかくようになった……。そんな人は、寝ている間に口呼吸をしているのかも。ぐっすり眠れて若返る、驚きの方法を紹介します。

・口閉じテープでぐっすり眠れる 口呼吸を鼻呼吸に変える ←今回はココ
・安眠対策の口閉じテープ 上手な貼り方、マステでもOK

 睡眠時間はしっかりとっているのに、寝起きがすっきりしない……。そんな人は、寝ている間の口呼吸が原因かもしれない。

 「口呼吸は、いびきや眠っている間に呼吸が止まる『無呼吸』にもつながり、睡眠の質を低下させる原因のひとつと考えられる」と語るのは、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構でヒトの睡眠研究にかかわる佐藤誠教授だ。

 あおむけで口呼吸をすると、舌がのどの奥に落ち込み気道が狭くなる。加齢などで口まわりの筋力が低下すると、口が開くためさらに気道が圧迫され、無呼吸になることも。「無呼吸のたびに目覚めてしまい、深い眠りが得られない」と佐藤教授。「口呼吸は、人間が進化の過程で高度な言語能力とともに身につけたものにすぎず、口は呼吸のための器官ではない」という。

あおむけで口呼吸すると、気道が狭くなりやすい
 あおむけで口を開けると、舌はのどの奥に落ち込み、口蓋垂(のどちんこ)が気道を塞ぐように垂れ下がる。眠ると舌を支える筋肉の緊張がゆるむため、さらに気道は圧迫される。この状態で呼吸して、気道が震えて音になったものがいびき。気道が完全に閉塞すると、無呼吸状態になる。