カチカチ便秘に悩んでいる人は「腸さすり」を

 「基本の腸もみ」だけではお通じが来ない場合は、腸の走行に沿って左から右へ手を動かして、さらに腸の動きを促そう。

1. 右から左へゆっくり揺らす
手をおわんの形にしておへその上に置く。手首の付け根の柔らかい部分と指先がおなかに触れるようにし、右から左へ、左から右へ交互にゆっくりさする。

2. スピードを上げて小刻みにさする
慣れてきたら、手は最初に置いたおへその位置から動かさないまま、さするスピードを上げて小刻みに動かして腸に刺激を与える。12で計3分間。

ゆるめの便に悩んでいる人は「小腸ほぐしもみ」を

 「小腸を刺激し、栄養分を吸収する機能を促すマッサージ」(小林教授)。あまり強く押しすぎると逆効果なので、最初は軽い力で行う。

1. おへそまわりをぐるぐる回しながら刺激する
手を軽く握ってグーを作る。指の第二関節をおなかに当て、おへその周りを反時計回りにぐるぐると円を描くように、軽く押しながらゆっくり動かす。

2. 徐々に円を大きくしながらゆっくり回す
さらに5mmくらいずつ円を広げながら、ゆっくり動かす。おへその両側から指(第2関節の部分)2本分外側にある「天枢(てんすう)」という便通に効くツボも意識しよう。