前回、ぐっすり眠ることで成長ホルモンの分泌を上げ、脂肪が分解されることでダイエットになることをお伝えしました。やせる睡眠のためには、快眠を促すこと。今回はよく眠れる寝室環境の作り方について紹介します。

肥満外来の医師が指導 やせる睡眠法「3・3・7」
・「やせる睡眠法」のための寝室環境&寝る前のNG習慣 ←今回はココ

 寝るだけダイエットでは、3・3・7睡眠法のほかに左藤さんが強調するポイントがある。それが寝室の環境だ。

 「寝室は清潔にすることを心がけてほしい。空気清浄機を置くことも薦めています。花粉症やハウスダストなどのアレルギーによって、深い睡眠が妨げられていることが意外に多いからです」と左藤さん。前回記事・肥満外来の医師が指導 やせる睡眠法「3・3・7」で体験を語ってくれた男性も、空気清浄機を置いたら、ぐっすり眠れるようになったという。

 そのほかのポイントは下記の通りだ。夏は寝苦しい日も多いが、環境を整え、ぐっすり眠って、すっきりやせよう!

【Point1】寝室は清潔に
睡眠に集中することが大切なのかと思いきや、クリーンな環境で寝ることが重要なのだという。寝室が汚れていると、寝室の空気も汚れている。掃除の行き届いた寝室にしておくことが大切。

寝室環境を整える5つのポイント

【Point2】目覚ましは「音」より「光」、窓の近くで寝る
「朝に弱い人は目覚まし時計の音が苦手なことが多い」と左藤さん。そこで、左藤さんが薦めるのが「光」で目覚めること。「そのためには、朝の光をとり込みやすい窓の近くで眠るのがお薦め」(左藤さん)。カーテンは遮光タイプではないほうがいいようだ。

【Point3】寝具は背骨のS字カーブをサポートするものがベター
「睡眠中に生じる肩こりや腰痛は、布団や枕の寝具に原因があることも。敷き布団は、背骨のS字にフィットするようなものを。枕も同様に、首のカーブにフィットするものを選びましょう」と左藤さん。

【Point4】夏の寝苦しさ対策にエアコンは高めの温度でつけ続ける
夏は、なかなか寝づらいもの。左藤さんに聞くと、「夏こそエアコンを上手に使って。28度くらいの高めに設定して、ずっとつけておくのがいいでしょう。就寝中に扇風機を使う場合は、首振りにして、部屋の空気を混ぜるために使いましょう」。

【Point5】空気清浄機を寝室に置く
寝室を清潔にする一環。「まず、睡眠指導でこれを薦めます。使ってみると、ぐっすり眠れるようになったという人が多い」。空気清浄機を購入する場合、左藤さんは、「CADR(クリーンエア供給率)という国際基準の表示がある商品を選んでほしい。これは1分間にどのくらいの空気を浄化して送り出してくれるかを示したものです。または英国アレルギー協会の認定マークがある商品にも注目して」とアドバイスする。