寝るだけでダイエットができるとしたら……夢のようだと思いませんか? 肥満治療に携わる医師の左藤桂子さんは、「ダイエットには、まず睡眠が基本」と語ります。では、どんな眠り方をすればいいのでしょう? ポイントを紹介します。

・肥満外来の医師が指導 やせる睡眠法「3・3・7」←今回はココ
・「やせる睡眠法」のための寝室環境&寝る前のNG習慣

「眠れていないと太りやすい」という結論

眠れていないと太りやすい…では、どんな眠り方をすればいい?
眠れていないと太りやすい…では、どんな眠り方をすればいい?

 睡眠不足、朝起きたときに疲れがとれていない……そんな人は、睡眠がダイエットの妨げになっている可能性がある。医師の左藤桂子さんは、30年間で3万人の肥満治療を通して、「きちんと眠れていない人は太りやすい」という結論にたどりついた。

 「もちろん、栄養や運動面のダイエットも必要ですが、正しく睡眠がとれていない人は、食事やエクササイズをいくらがんばってもダイエットに成功することはありませんでした」と話す。

 左藤さんはまず睡眠の指導を行うという。ポイントは3つ。すなわち、寝はじめの「3」時間はまとめて寝る、夜中の「3」時には寝ている、1日のトータルの睡眠時間は「7」時間を目指す「3・3・7睡眠法」だ。

「3・3・7睡眠法」

【3】寝はじめの3時間は中断せずまとめて寝る
これは、成長ホルモンが寝はじめの3時間に多く分泌されるため。しっかり成長ホルモンを出すためには、途中で目覚めず、深い眠りに入っていることが重要だ。

【3】夜中の3時には寝ている
左藤さんの指導経験から、やはり10時から2時には寝ていることが大切だという。だが、難しい人もいるので、夜中の3時に寝ていることを心がけるよう指導しているという。

【7】睡眠時間はトータル7時間を目指す
残業や出勤時間の影響で、7時間の睡眠がとれない人も多いはず。だが、通勤時の仮眠なども含め、トータルで7時間を目指せばいいという。