前回、歯ぐきの隅々までをマッサージすることで、口の健康を取り戻すことができることをお伝えしました。今回は、歯科医の斎藤正人さんが提唱する具体的な「歯ぐきマッサージ」をご紹介します。

・口臭や歯周病対策に 歯ぐきマッサージ習慣がいい理由
・歯科医直伝 指で優しく「1分!歯ぐきマッサージ」 ←本日はココ

歯ぐきマッサージをやってみよう

毎日続ければ、歯ぐきもキレイに!
毎日続ければ、歯ぐきもキレイに!

 歯ぐきのマッサージ前には手をきれいに洗い、指先を清潔にしておく。「入浴中に行うのもいい」(サイトウ歯科医院院長の斎藤正人さん)。デリケートな歯ぐきを傷つけないよう、力は入れない。

 マッサージは、歯ぐきの表側から行う。指の腹を歯ぐきに当て、まんべんなくさするだけ。中央から右方向に奥歯まで行い、また、中央に戻って左方向の奥歯までさするとやり残しが少ない。

 裏側の歯ぐきも、指の腹を使って優しくマッサージをしよう。大切なのは、継続すること。「マッサージを続けることによって、歯ぐきがどんどん健康になり、歯周病菌や虫歯菌の寄りつかない口内環境に整えられる」と斎藤さん。

 歯ぐきが炎症を起こしている場合は出血することもあるが、「しっかり触れるようにマッサージを続けることで引き締まり、出血しなくなる」(斎藤さん)。ただし、虫歯を治療したばかりの部分や、親知らずを抜いて痛いようなときは避けて。裏側は、奥歯の奥側の歯ぐきも忘れずに。

 表側も裏側も、歯ぐきマッサージは清潔な指で行うこと。爪が長い場合は、口の中を傷つけないように指先にガーゼを巻きつけよう。歯磨き後や入浴中など、実践しやすいタイミングで行って。

■歯ぐきマッサージのポイント

ポイント1・清潔な手で行う
ポイント2・優しくさするようにする