原因2・髪の粗しょう化

 ヘアカラーやパーマを頻繁に繰り返したり、間違ったヘアケアや外気の影響などにより、髪のダメージは悪化する。髪表面を覆うキューティクルがはがれるだけでなく、髪内部もスカスカになり「粗しょう化」することが分かった。

【Check】こんな人は要注意!
□ ヘアカラー、パーマを繰り返している
□ トリートメントの習慣がない
□ 髪を乾かさないで寝ることがある
□ コテをよく使う
□ 夏はエアコンの効いた部屋にいる時間が長い

◆髪が粗しょう化して髪がうねるのは?

 髪の粗しょう化が進むほど、髪の水分バランスが崩れて外気の影響を受けやすくなる。湿度が高ければ水分を吸収してうねり、逆に空気が乾燥していれば水分が蒸発してパサつく。この「水分の行き来」を抑えるケアが必要だ。

毛先の内部が空洞化してまとまりにくくなる
毛先の内部が空洞化してまとまりにくくなる
傷んだ髪の内部には、線維方向に沿って細長い空洞があり、毛先にいくほど空洞が大きくなる。毛髪内密度が低下して水分が入り込みやすくなり、うねりが増強する。
毛髪内部のたんぱく質と脂質が偏ってうねる
毛髪内部のたんぱく質と脂質が偏ってうねる
うねり毛の内部組成の分布を示す、毛髪横断面画像。直毛の内部ではたんぱく質と脂質はほぼ均一に分布しているが、うねり毛の内部ではたんぱく質、脂質ともに偏っていた。 資料提供/クラシエホームプロダクツ

◆解決策 油分キープ重視のヘアケアでまとまりUP

1. 毛先にたんぱく質を補給
髪の粗しょう化が顕著に現れやすい毛先を中心にトリートメントを行い、ダメージを補修。たんぱく質を補うアイテムに注目。

2. 油分で髪の水分をコントロール
スキンケアにおけるクリームのように、髪にも油膜を張ることで、髪の水分バランスをキープすることができる。

3. 髪の水分バランスが安定してまとまりやすく!
たんぱく質と油分を蓄え、髪の水分バランスが安定すると、外気や湿気の影響を受けにくくなる。うねりのないまとまりやすい髪に。