きな粉の「セカンドミール効果」

 セカンドミール効果とは、先にとった食事(ファーストミール)が、次にとった食事(セカンドミール)の後の血糖値に影響を及ぼすこと。例えば朝食で大豆や大麦などの食物繊維が豊富なものを食べると、その時の血糖値の上昇自体が抑えられるだけでなく、その後の糖の吸収や代謝にも影響し、昼食時の血糖値の上昇も抑えられる。

 朝に大豆菓子を食べたときの血糖値の変化を見てみよう。

■朝の大豆菓子で昼も血糖値が抑えられた
■朝の大豆菓子で昼も血糖値が抑えられた
健康な男女8人に、朝9時と昼12時に食事をしてもらい、各食前から2時間後までの血糖値を測定した。昼食は同じ食事をしてもらい、朝食には大豆菓子、米菓子、何も食べないときの3パターンを試した。その結果、大豆菓子を食べたときの1食目の血糖値の上昇は米菓子に比べて大きく低下。また、2食目の食後の血糖値も低減された。(データ:薬理と治療;36,5,2008)

 さらに、朝食できな粉をとったときの、昼食時の血糖値の上がりにくさも試した。朝8時に朝食、11時に昼食を食べ、血糖値の変化を測定。

1日目の朝食:トースト1枚+カフェオレ(市販/165kcal)
2日目の朝食:トースト1枚+青汁きな粉(冷凍青汁、きな粉大さじ2杯、リンゴジュース50mlで甘みづけ/173kcal)
昼食:両日ともちらし寿司

昼食時の血糖値の変化—朝きな粉でおだやかに
昼食時の血糖値の変化—朝きな粉でおだやかに
※きな粉の量は、上記の研究結果から編集部で推測して、大さじ2とした。※食事前の血糖値を0とし、変化をグラフにした。