見た目年齢が上がる原因となる白髪。気になったら早めのケアをしていくことが大切です。今回は、自宅でキレイに根元を染めるヘアカラーの選び方や色持ちを良くするシャンプーの選び方などを紹介します。

 白髪ケアに有効なのがカラーリング。髪は1カ月で1cmほど伸びるため、目立つ部分を自分でリタッチしたい人も多いだろう。自宅用白髪染めには、2剤式とも呼ばれる永久染毛剤(医薬部外品)、半永久染毛料(化粧品)、一時染毛料(化粧品)――と大きく3タイプある(下図)。最近の注目はカラートリートメントなどの半永久染毛料だ。

 半永久染毛料は、色素を脱色せずに表面付近だけを染めるため、髪や頭皮のダメージが少ないのが魅力だ。オブヘア銀座店の小田康博主任は「どのタイプを使うかは、髪の色やダメージ、頭皮の状態、リタッチの周期など、美容師と相談して選ぶといい」と助言する。

自宅用白髪染めには、2剤式とも呼ばれる永久染毛剤(医薬部外品)、半永久染毛料(化粧品)、一時染毛料(化粧品)――と大きく3タイプある

 セルフリタッチのコツについて、「繰り返し髪全体を染めると色ムラになりやすい。特に2剤式の染毛料は髪表面のキューティクルを開いて脱色・染毛するため、個人で行うと髪が傷む場合がある。白髪が伸びてきた部分だけを塗ると、髪のダメージや色ムラを減らせる」と小田主任。

 また、褪色を防ぐコツはシャンプー選び。「カラー後は、本来弱酸性の髪が中性〜アルカリ性に傾きやすく、キューティクルが開いて褪色やダメージが進行しやすい。髪への刺激が少なく髪の成分に近いベタイン系、アミノ酸系などのシャンプーで洗うと色持ちがいい」(小田主任)。

色持ちを良くするシャンプー選びのコツ
カラーケアシャンプーはpHを調整したり、キューティクルを整える成分を配合したものなど、各社で設計もさまざま。「ポイントは洗浄力が高すぎず、髪に刺激が少ないものを選ぶこと。アミノ酸系(グルタミン酸など)やベタイン系、PPT系などは髪に優しいものが多い」(小田主任)。成分表示の上位を確認しよう。