薄毛と白髪は、見た目年齢をぐんと上げる原因。両方の予防に有効なのは、髪を育てる毛根を元気にすること。そして、気になり始めたら「早めのケア」こそが大切! 今回は薄毛と白髪のメカニズムについてお伝えします。

白髪や薄毛…気になり始めたら早めのケアこそが大切
白髪や薄毛…気になり始めたら早めのケアこそが大切

 加齢による老化を除いて、女性の薄毛で最も多いのが、生えている毛髪の本数が減る「慢性休止期脱毛」

 「髪は毛周期と呼ばれるサイクルで成長し、必ず数年ごとに生え替わるが、休止期が長くなって新しい毛が育たず薄毛になる」と、銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子院長。もうひとつは、主に遺伝に関わる「FAGA(女性男性型脱毛症)」で、「男性のAGAと同様、男性ホルモンの作用で、細く短い毛に変わる」(慶田院長)。

 髪は下図のように「成長期」、毛根が短くなる「退行期」、毛母細胞が消えて新毛が生まれる「休止期」、新毛が成長し、古い毛が抜ける「新生期」の毛周期サイクルを繰り返して育つ。毛球部には毛乳頭を囲むように毛母細胞とメラノサイトが並び、「成長期」には毛包幹細胞から供給された毛母細胞が、毛乳頭から栄養を受け取りながら分裂・増殖を繰り返して毛を伸ばす。

「慢性休止期脱毛」は休止期が長くなり、本数が減る。「女性男性型脱毛症」は男性ホルモンの影響で毛母細胞の分裂・増殖が低下し、成長期が短くなり細毛になる。薄毛は、毛周期の「休止期」が長くなったり、「成長期」が短くなって起きる。
「慢性休止期脱毛」は休止期が長くなり、本数が減る。「女性男性型脱毛症」は男性ホルモンの影響で毛母細胞の分裂・増殖が低下し、成長期が短くなり細毛になる。薄毛は、毛周期の「休止期」が長くなったり、「成長期」が短くなって起きる。