お菓子に潜んでいる糖質に油断している人は、けっこう多い。「隠れ糖質」を避けるためにお薦めなのは、のりとチーズの組み合わせ。食物繊維とたんぱく質が豊富なところも注目です。

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のりと一緒に食べるチーズ図鑑 のり&チーズダイエット

 糖質オフに挑戦して、ご飯を減らしたせいでお腹が空いて、ついお菓子をつまんでしまうというケースは少なくない。しかし、このつまんだお菓子は、実は糖質が多い。

 例えば、チョコレート1カケとクッキー1枚、せんべい1枚で、約ご飯1/2杯分の糖質がとれてしまう。「こうしたお菓子などの間食は、カロリーや脂質などほかの栄養価も高い」というのは、食事の内容を変えるだけでやせるという独自のメソッドで、3000人以上を指導してきた薬剤師の坂田武士さん。

 今回、坂田さんが提案するのは、おやつに「のり&チーズ」を食べる方法だ。坂田さんは「糖質の量を減らすことができるうえ、現代人の食事で不足しがちな食物繊維と、たんぱく質をとれる、理想的な間食」と話す。

 チーズは牛乳が原料なので、牛乳由来のたんぱく質が豊富。坂田さんは食事指導の際、「たんぱく質は必ず増やすようにしている。チーズは食べる量にさえ気をつければ、優秀なたんぱく質源になる」(坂田さん)。

 また、のりは「低カロリーでダイエットにはうってつけの食材。食物繊維がとれる点も非常にお薦めできるポイント」(坂田さん)。のりの原料は海藻類なので、水溶性食物繊維が豊富に含まれる。水溶性食物繊維は、腸内環境を整え、便秘解消効果なども期待できる。

 日ごろのおやつをのりとチーズに置き換えるだけでも、立派な糖質オフになる。ぜひ今日から挑戦してみて。

のり&チーズ ダイエットのルール

1. おやつにのり2枚 チーズを50g食べる
2. おやつで食べきれないときは食事に組み合わせる

 ルールは簡単。おやつに食べていたお菓子を、のりとチーズに置き換えるだけ。おやつを我慢するのではなく、食べてもいいのだからストレスなく続けられる。

 お菓子に含まれる脂質や糖質の代わりに、のりとチーズから不足しがちな食物繊維やたんぱく質がとれる。

 ただし、上限は守ること。それ以外は普段どおりでOK。ご飯も控えなくてもよい。

 おやつでのりやチーズを食べきれなければ、普段の食事に加えよう。サラダやおかずにトッピングするのがお薦め。