運動しなくてもダイエットにつながる「ゆっくり食べるだけダイエット」を実践するための、自宅で作れるカンタンレシピを紹介。よくかむ食材を使って、かみ応えを残そう。知っておきたい調理のポイントも説明する。よくかむ食材に、かみ応えを残す調理法を組み合わせれば、かむ回数を増やしてゆっくり食べられる。

【ゆっくり食べるだけダイエット】全記事
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よくかむ食材ランキング 硬さ・弾力でかむ回数を増やす
◆かみ応え満点レシピ+調理法 ゆっくり食べるダイエット ← 今回はココ

よくかむための調理のポイント

 和洋女子大学 家政学部 学部長の柳沢幸江教授に聞いた調理のポイントは3つある。

 1つ目は、食材を大きめに、繊維に沿って切ること。2つ目は加熱しすぎないこと。いずれも、食材そのもののかみ応えを残す調理法だ。3つ目は水分を少なくすること。水分を吸収する煮物よりも、炒め物や焼き物、揚げ物のほうがよくかむ。

1.繊維に沿った切り方に

 野菜は繊維を断ち切るのではなく、繊維に沿って切るといい。また、細かく切りすぎないことでもかみ応えを残せる。

ゴボウは左のように輪切りにすると繊維が切れてしまう。右のように縦割りにする
ゴボウは左のように輪切りにすると繊維が切れてしまう。右のように縦割りにする
左がレンコンの繊維を断ち切る切り方。右のように縦割りにしよう
左がレンコンの繊維を断ち切る切り方。右のように縦割りにしよう
キャベツを千切りにするときは、包丁が葉脈や芯に沿うようにして切る
キャベツを千切りにするときは、包丁が葉脈や芯に沿うようにして切る

2.加熱時間を短く

 食材は煮るよりも炒めたり焼いたりするほうがかみ応えが残る。加熱時間はやや短めに。

3.水分を少なめに

 だしやスープ、ソースなど、水分が多い料理はあまりかまずに飲み込めてしまう。水分が少ない料理がお薦め。


 次ページから、「ゆっくり食べるだけダイエット」に役立つ「かみ応えのある料理レシピ」を紹介。前回記事「よくかむ食材ランキング 硬さ・弾力でかむ回数を増やす」で紹介した食材も参考にして。

 ※かむ回数は、雑誌『日経ヘルス』編集部員3人が料理を試食し、ひと口当たりのかんだ回数を数え、その平均を算出。