冷えや便秘解消に抜群の効果があるとして人気の白湯。いつもの白湯にパパッとプラスするだけで、一気に効果が高まるのが「スパイス白湯」。カレー風味で白湯ビギナーにも飲みやすいですよ。

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効能別・基本のスパイス白湯にプラスαで5大悩み解消

スパイスで便秘・ガス腹のデトックス

 インド伝統医学のアーユルヴェーダや漢方の専門家が薦める「白湯(さゆ)」。便秘や冷え解消など抜群の効果を実感して、白湯生活を続けている人も多いだろう。

 その白湯に「スパイスを加えると、効果がさらに高まる」と話すのは、看護師で、漢方や薬膳、ハーブ、アロマセラピーに詳しい市野さおりさん。まずは、クミンとコリアンダーパウダーをパパッと振って飲んでみよう。どちらもカレーには欠かせないスパイスだが、なかでも白湯とのなじみがよいので飲みやすい。しかも、「白湯とともに胃腸を温めて消化を促進し、代謝を高める。便秘や、お腹にガスがたまりやすい人にもお薦め」(市野さん)。

◆クミン

クミンの画像

 エジプトが原産のセリ科。消化促進や胃腸の調子を整える働きがある。ダイエットスパイスとして海外セレブに人気。腸管出血性大腸菌O-157のベロ毒素を抑えるという研究も。

●1日小さじ1杯のクミンでやせる
BMI25以上の肥満気味の女性88人を2群に分け、片方には1日3gのクミンパウダー入りヨーグルトを、もう片方にはクミンを含まないヨーグルトを1日2回に分けて3カ月摂取してもらった。クミン摂取群はクミンなし群に比べ、体重が平均約2kg、体脂肪は約8%多く減り、腹囲やBMI、血中の中性脂肪も有意に低下した。(Complementary Therapies in Clinical Practice;20,297-301,2014)

◆コリアンダー

コリアンダーの画像

 地中海沿岸が原産のセリ科の実。解毒作用のほか、胃腸の保護、口臭の予防、血管拡張や利尿作用などが確かめられている。生の葉は中国では香菜、タイではパクチーの異名も。

 飲むタイミングは、「まず朝起きてすぐの1杯から始めるといい。空腹時に飲むとスパイスの成分が吸収されやすく、効果が早く出やすい」と、市野さん。スパイスの香りは空腹感を抑えてくれるので、「食事の1時間前に飲むと食べすぎ予防にもなり、夜寝る前にも1杯飲むことで寝つきが良くなる」(市野さん)。

 耐熱カップに、瓶から直接スパイスを振り入れて、沸かしたお湯を注いだら、かきまぜながら飲むだけ。スパイスは100円ショップで手に入るものもある。さっそく試してみよう。