ダイエット中の天敵は間食! また食べる量を抑え空腹をがまんする方法だと気持ちから折れてしまうことも多いものです。そんなときの強い味方、野菜スティックの常備習慣をお伝えします。1日350g、しっかりと咀嚼(そしゃく)する習慣を身につけて無理なくダイエットをしましょう。

・野菜スティック食べるだけダイエット 無理なく続く ←今回はココ
・ディップソースを常備 いつもの間食を野菜スティックに

つい手が伸びるポテトチップを、冷蔵庫の野菜スティック&ディップにスイッチすれば、−200kcal、糖質も80%以上オフ!

 日本人の1日の摂取エネルギー量は、この20年で約1割減っている。にもかかわらず、太っていることに悩む人は多い。

 「『そんなに食べているわけではないのに太る』という一因は、野菜不足です。意識的に野菜をとる習慣でまったく違ってきます」と語るのは医学博士で管理栄養士の本多京子先生だ。

 実は日本人の年間1人当たりの野菜消費量はアメリカより少ない。また韓国と比べると2分の1ほどしかない(※1)「すべての年代で厚生労働省の摂取目標量1日350gに達していません。若い層ほど深刻。20代〜30代の女性では、平均で100g以上不足しているのです」。

 野菜はダイエットの要だ。食事で最初に野菜をとるベジタブルファーストなら同じメニューでも太りにくくなる。血糖値の上がり方がゆるやかになるためだ。低カロリーの野菜から食べ、お腹を満たすことで、総摂取エネルギーが自然に抑えられるメリットも。

 「もう1つ重要なポイントはかむことの効用です。生野菜スティックならおのずと咀嚼(そしゃく)することになります。すると脳の満腹中枢が刺激され、より早く満腹感が高まります」(本多先生)。さらに、長くかむことは内臓脂肪の分解も促す。

 多忙な人ほど、ダイエットと健康のために、野菜スティックと次回紹介する、材料を混ぜるだけでできるディップの常備がお薦めだ。つらい空腹感を野菜で回避できる点も魅力。「いつもの間食を置き換えればカロリー制限のほか、加工食品に含まれる脂肪酸の取りすぎも回避できます」(本多先生)。1回70gの野菜スティックを目安に、日に2回以上を目指そう。

※1:参考/FAOSTAT「Food supply quantity(g/capita/day)」vegetables+(total)を基に一般社団法人 ファイブ・ア・デイ協会が作成した資料より。

【量の目安】目安は1回70g。1日に2回以上

 厚生労働省の1日の野菜摂取目標量は350g。「家で野菜を調理する時間がないといった理由で、年代が下がるほど目標量に達していません」と本多先生。圧倒的な野菜不足状態で血糖値の上がりやすい食べ方になりがちだ。1日5皿の野菜料理(1皿約70g)を目安に生活したい。日に2回以上の野菜スティックでダイエットしつつ野菜不足分を補おう。

それぞれ、1cm角×10cm、何本で70g?

 70gは意外に少ない! できればディップ同様、数種の野菜を用意すると飽きないとともに、多彩なミネラルも補えヘルシーだ。

 野菜はカットしたらふた付きボトルなどに入れ冷蔵庫へ。1日分をまとめて用意しておこう!(写真の分量は280g。2人なら70g2回分)