乾物とヨーグルトという意外な組み合わせに、ちょっと驚いてしまうかもしれない。でも、簡単に作れて食物繊維と乳酸菌の力で、毎日「でるでる」! おいしく食べて体もすっきり、やみつきになること間違いなし!

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「乾物ヨーグルト」って何?

 通常は水に浸けて戻す乾物を、ヨーグルトに漬けて戻す調理法、それが「乾物ヨーグルト」。腸内環境を整えるビフィズス菌や乳酸菌がたっぷりのヨーグルトと、そのエサになる食物繊維が豊富な乾物の組み合わせという、最強の「腸活食」だ。

【世界の腸食・ヨーグルト】(左写真)/腸内環境を整えるのに欠かせない善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌の宝庫、ヨーグルト。たんぱく質やカルシウムも豊富。【日本のスーパーフード・乾物】野菜や豆、海藻を乾燥させた乾物。スムーズなお通じを促す食物繊維のほか、カルシウムやカリウム、ビタミン類を含むものが多い
【世界の腸食・ヨーグルト】(左写真)/腸内環境を整えるのに欠かせない善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌の宝庫、ヨーグルト。たんぱく質やカルシウムも豊富。【日本のスーパーフード・乾物】野菜や豆、海藻を乾燥させた乾物。スムーズなお通じを促す食物繊維のほか、カルシウムやカリウム、ビタミン類を含むものが多い

 考案したのはDRY and PEACEのサカイ優佳子さんと田平恵美さん。乾物をヨーグルトで戻す基本の方法は、「乾物全体にヨーグルトがいきわたるように絡ませ、冷蔵庫で7〜8時間置くだけ。ヨーグルトの目安量は、野菜類なら野菜の重量の3〜5倍、海藻類は8〜10倍。水で戻すよりも、食材本来の食感が失われにくいのが特徴」(サカイさん)。加熱せずそのまま食べられ、冷蔵庫で1週間ほど保存ができるので、常備菜にもぴったりだ。

 乾物には食物繊維のほか、骨を強くするカルシウムや、美容に欠かせないビタミンB群、むくみ解消効果が高いカリウムが豊富なものが多い。管理栄養士の岸村康代さんは、「ビタミンB群やカリウムは水溶性の栄養素なので、水で戻すと流出してしまう。ヨーグルトで戻してそのまま食べれば、栄養を余すところなく取り入れられる」とその効果を語る。次回紹介するレシピは、主菜に副菜、デザートまで多種多様。ぜひお試しを。なお、どんな乾物でもヨーグルトで戻せるが「戻した後に長くゆでる必要がある生豆や、戻し水は使わないことを奨励されているヒジキは向かない」(田平さん)。