忙しいあなたでも「30秒」なら確保できるはず。毎食前に「見るだけ」で、食べ物や食べる行為を味わう感度が高まり、わっと衝動食いするクセが正されていく!

・「30秒、食事見るだけ」で成功する脳科学ダイエット
・「30秒、食事見るだけ」ダイエット 1週間プログラム ←今回はここ

・「自制心に頼らない」究極の脳科学ダイエットとは?

 自動操縦のように漫然と食べる、スマホを見ながら食べる。そんな食べ方が食欲の暴走を加速させる――。米国ロサンゼルスでマインドフルネス認知療法に取り組む久賀谷亮さんは、「ダイエットは食前の30秒から始まる。『いま、ここ』にある食べ物に目を向けることによって、食感や味の変化、満足感を味わえるようになるのが『30秒、食事見るだけ』という方法」と説明する。

 30秒間の余白を作り、食べるものと向き合う。そして「食べたい度」を数値化する。ただこれだけのことなのに、いつもより何倍も食べ物の食感を感じ取ることができ、満足感が高まる。「繰り返すうちに、何が足りていないかに気づき、必要十分量を補える脳になる」(久賀谷さん)。

「30秒、食事見るだけ」やり方をおさらい

1. 30秒間、観察する
目の前の料理を一つひとつ観察する。この食材がどう育ち、どこから来たか、どう調理されたかを考えてみる。30秒ほど観察する。

2. 呼吸を意識して体の感覚を探る
ゆっくり呼吸をして、今度は観察していた食べ物から、自分の体の内側の感覚に意識を向ける。気持ちが落ち着いていく。

3. 食べたい度を10段階で表す
空腹感に意識を向ける。最高レベルの空腹感を「10」とすると、いまのお腹の空き具合はどのくらい? 冷静に、数値化してみよう。

4. 食べたい理由を挙げてみる
「どうして食べたいのか」、理由を考える。ただ目の前にあるからではなく、「食べたい」という思いに集中し、ここで「いただきます」。

1週間の食事日記をつけてみよう

<1週間プログラム>Day1・2・3:30秒!食事見るだけダイエット、Day4:休み、Day5・6:30秒!食事見るだけダイエット/朝の呼吸フォーカス・夜のボディスキャン、Day7:空腹の正体を書き出す

 「30秒、食事見るだけ」ダイエットは、まずは一週間、毎食前に行って。食事日記をつけるといい。

 「頑張りすぎると息切れするので、4日目にはお休みを入れて」(久賀谷さん)。さらに6日目からは、次のページで紹介する「朝の呼吸フォーカス」と「夜のボディスキャン」も加えると、「空腹感や満足感を適切に感じとるセンサーが高まっていく」(久賀谷さん)。