知らないうちについつい選んでしまうメニューは、自分好みの味の組み合わせ。放っておくと食べてしまうという悪循環を生みます。自分の味覚のタイプを知れば、食べ過ぎを防ぐことができ、ダイエットに役立ちます。味覚タイプの診断をしてみましょう。

前回記事・「味覚リセット」で食欲抑制 ダイエット成功への道

太ってしまう要因は「味の好みの偏り」にある

 無意識に自分がとり過ぎになっている味の種類は、「味博士」の鈴木隆一さんによると、5つのタイプに分けられる。そのうち「甘酸タイプ」「甘苦タイプ」「甘うまタイプ」は「甘党」、「小塩うまタイプ」「うま塩タイプ」タイプは「塩味好き」に大別できる。

あなたの味覚タイプはどれ?
◆甘党
・甘酸タイプ…イチゴのショートケーキが好き
・甘苦タイプ…コーヒーゼリーが好き
・甘うまタイプ…プリンが好き

◆塩味好き
・小塩うまタイプ…塩ラーメンが好き
・うま塩タイプ…とんこつ醤油ラーメンが好き

次のページで、あなたの味覚タイプのダイエット診断テストをしてみよう!

味覚タイプを知って食べ過ぎを予防

 ダイエットでは、甘党は糖分の摂取を抑えるように、塩味好きは塩分を控えるように意識して。

 どのタイプにもダイエット効果が高い、共通してお薦めできるのは、薄味に慣れる味覚リセットトレーニングだ。「味細胞は約10日間で生まれ変わる。だから薄味を約10日間続けると薄味でも満足できるようになる。自分が指導してダイエットに成功した女性もいる」と鈴木さん。

「3食同じテイスト」で味覚リセット

 薄味に味覚をリセットすることで、強い甘味や塩味を持つ食べ物を舌が受け付けなくなり、脳が薄味で満足してダイエットにつながる。

 しかし、外食の機会が多いので10日も薄味を続けられない……。そんな人は、1日の中で「今日は和食の日」など、食事の味付けベースを共通にしよう。

 「和食の場合は味噌や醤油、洋食の場合はケチャップやマヨネーズというように、同じジャンルだと調味料や味付けの傾向が似ている。同じような味に脳が飽きるので、早く満足感が得られる」(鈴木さん)。

味覚を使って食欲を抑えるコツ
1.薄味に慣れる
2.1日3度の食事を「和」「洋」「中華」など1ジャンルにする
3.甘味と塩味の組み合わせを避ける

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鈴木隆一
AISSY代表取締役社長、慶應義塾大学共同研究員
鈴木隆一 味覚や食べ合わせを研究し、メディアにも多数出演。著書に『「味覚力」を鍛えれば病気にならない』(講談社)ほか。

取材・文/羽田 光(日経DUAL編集部) 写真/PIXTA