甘いチョコレートを食べた後に、しょっぱいポテトチップスを食べたくなる。その後またチョコ、と止まらなくなって後悔……という経験はない? そんな人は味覚をうまく利用しましょう。ダイエットで減らしたい味、増やしたい味があります。

味覚をうまく利用してダイエットをしよう

 「食事の満足感を決定するのはカロリーでなくて味。脳が味に飽きたときに満足して、食欲が抑えられる」と話すのは、味覚や食べ合わせの研究をする“味博士”こと、鈴木隆一さん。

 つまり、食欲をコントロールし、食べ過ぎを抑えてダイエットを成功させるには味覚を上手に利用するといい。

 食べ物の味は、下で紹介する5つの基本の味の組み合わせで決まる。

甘味・うま味・塩味 ⇒ 幼少期から好きな味

甘味
チョコレート、ケーキなどの砂糖や、ダイエット飲料の人工甘味料などで感じる。生きるのに必要なエネルギー源のシグナルとなる。

塩味
塩、醤油、味噌汁、ポテトチップスなどのナトリウムで感じる。体液の塩分濃度を一定に保つためのミネラル源となる。

うま味
昆布のグルタミン酸、カツオ節のイノシン酸などで感じる。生物に不可欠なアミノ酸や核酸が含まれていることを知らせる。

苦味・酸味 ⇒ 学習効果で好きになる味

苦味
コーヒー、ゴーヤーやピーマンの苦味成分などで感じる。人にとって有害な物質の警告になる。

酸味
酢の酢酸、梅干し・レモン・グレープフルーツのクエン酸などで感じる。腐敗物質のシグナルにもなる。