油は、「肥満や生活習慣病のもと」と悪者扱いされがちですが、細胞を作るためには欠かせない成分です。むしろ、いい油は積極的にとりたい。大切なのは、油の性質を知って、食べ方に応じて選びましょう。

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体内でEPA・DHAに変わる【n-3系油(オメガ3)】

 積極的にとりたいのが、EPAやDHAに代表されるn-3系油。しかし、EPAやDHAを直接とるには、魚を食べるかサプリメントをのむしかない。調理などに使う油でとるなら、n-3系油の一種、αリノレン酸を豊富に含むアマニ油やエゴマ油、サチャインチオイルがお薦め。αリノレン酸は、体内でEPAやDHAに変化するからだ。n-3系油は酸化しやすいのが泣き所だが、短時間の炒め物などの加熱調理はOK。

 ただし、開封したらなるべく早く使い切りたい。光と熱から守るため、瓶をアルミホイルで巻いて遮光し、冷蔵庫で保存するのがお薦め。酸化した嫌な臭いがしてきたら処分。

アマニ油

 フラックスシードオイルともいわれる。中央アジア原産の一年草、亜麻の種(仁)から抽出した油。n-3系油であるαリノレン酸を56〜62%含む。低温調理や、ドレッシング、野菜ジュースや味噌汁などへのトッピングがお薦め。

エゴマ油

 シソ科の一年草植物、エゴマの種子から作られた油。シソ油ともいう。αリノレン酸を約60%含む。アマニ油同様、長時間の加熱は避け、ドレッシングにしたり、料理の仕上げにかけるのがいい。

サチャインチオイル

 グリーンナッツオイルともいう。ペルー原産の、サチャインチの種子から抽出した油。αリノレン酸を約52%含む。ビタミンEが豊富で、n-3系油の中では酸化しにくいので、加熱調理にも向く。風味もさわやかで使いやすい。

(データ:紅花食品)