一晩水に浸すだけで万能「昆布の常備だし」

 和のだしをとることは、実はとても簡単。昆布を水につけておけばうまみが溶け出すので、そのままだしとして使えます。煮干しを使って同じように水出しすることもあります。

「昆布の常備だし」があれば、野菜をさっと煮たり、汁物を作ったりすることが気軽になり、しかもおいしくできることを実感してもらえるはず。

 だしをとった後の昆布を煮出して二番だしをとったら、さらにその昆布を刻んで煮てつくだ煮に。そうすれば、最後まで料理につなげることができます。

ホウレン草のおひたし(左)とふろふき大根
ホウレン草のおひたし(左)とふろふき大根

やさしいだしの味にほっとする
ホウレン草のおひたし

[1人分]32kcal・塩分 1.6g [調理時間]10分
※浸す時間は除く

【材料(2人分)】
ホウレン草…1把
(A)昆布の常備だし(下記参照)…200ml
(A)塩…小さじ1/2
(A)薄口醤油…少々

【作り方】】
1. ホウレン草はゆでて水にとり、水気を絞る。
2. ボウルにAを入れて混ぜ、1を30分浸す。食べる直前に食べやすい長さに切り、器に盛る。

昆布だしで品よく仕上げる
ふろふき大根

[1人分]77kcal・塩分 1.0g [調理時間]70分

【材料(4人分)】
大根…12cm
米のとぎ汁…適量
昆布の常備だし(下記参照)…400ml
塩…小さじ1/4
甘味噌
 赤味噌(または好みの味噌)…大さじ1
 砂糖…大さじ3~4
 ゆずコショウ…小さじ1/2
 サラダ油…小さじ2

【作り方】】
1. 大根は長さを4等分に切って皮を厚めにむく。角を削るように切り(面取り)、片面に浅く隠し包丁を十文字に入れる。
2. 鍋に大根を入れて米のとぎ汁をかぶるくらいまで入れ、強火にかける。フツフツとしてきたら、弱めの中火で40分から1時間煮る。竹串がすっと通るくらいになったら水にとり、表面をきれいに洗う。
3. 甘味噌を作る。鍋にサラダ油を弱めの中火で熱し、甘味噌の材料を入れてつやが出るまで炒める。ゆるめたい場合は水を適量加えて伸ばす。
4. 鍋に2と昆布の常備だしと塩を入れて中火にかけ、10分ほど煮る。器に盛り、甘味噌をかける。

昆布の常備だしのとり方
保存容器に水2Lと昆布(10×20cm)1枚を入れて冷蔵庫へ。最短で2~3時間、できれば一晩つける。昆布は入れたままにして、だしは2~3日以内に使い切る。

だしを使い切ったら昆布を取り出し、今度は煮出して二番だしをとる。鍋に昆布と水1Lを入れて中火にかけ、煮立ったら火を止める。