暑さ対策はインドカレー。クミンの香りで食欲アップ

 暑さが続くと、体が自然にパンチの効いた辛さを欲するんですよね。そうなったらインドカレーの出番。スパイスをふんだんに使ったカレーを食べないと、夏を乗りきれません。

 インド料理に使うスパイスのなかでも特に重要なのが「クミンシード」。カレーの香りのもとになるので、これがあるとないとでは大違いなのです。

 クミンシードは、油で熱して香りを立たせてから使うのがコツ。これを使えば、カレーはもちろん、野菜の炒め煮・サブジも本格的な味わいになりますよ。

ジャガイモとオクラのサブジ(左)とヒヨコ豆とトマトのカレー。クミンシードを使うだけでたちまちインドの味わいに。
ジャガイモとオクラのサブジ(左)とヒヨコ豆とトマトのカレー。クミンシードを使うだけでたちまちインドの味わいに。

思いきりよく強めの塩味に
ジャガイモとオクラのサブジ

[1人分]196kcal・塩分2.0g[調理時間]20分

【材料(2〜3人分)】※3人分で計算
ジャガイモ…小2個
オクラ…10〜15本
サラダ油…大さじ3
クミンシード…小さじ1
(A)カレー粉…大さじ3〜4
(A)塩…小さじ1

※スパイスを調合する場合は、カレー粉をクミンパウダー、コリアンダーパウダー、ガラムマサラ各小さじ1、カイエンヌペッパー小さじ1/4〜1/3、ターメリック小さじ1/3に変えて。

【作り方】
1. ジャガイモは皮をむいて縦半分に切り、1cm厚さに切る。オクラはガクをぐるりとむき、先端を少し切り落とす。
2. 鍋にサラダ油とクミンシードを入れて弱火にかける。シュワシュワと泡立って香りが立ったら1を入れ、中火で油をからめながら炒め合わせる。
3. Aを振り入れて全体になじませたら、蓋をして途中上下を返しながら5〜6分蒸し焼きにし、器に盛る。

サブジ(野菜の炒め煮)は丸みのある鍋で作るのがお薦め。深さのあるフライパンや中華鍋でも大丈夫です。蒸し焼きにするときはひと回り小さめの蓋を使うと無駄な空間がなくなり、中までしっかり火が通ります。
サブジ(野菜の炒め煮)は丸みのある鍋で作るのがお薦め。深さのあるフライパンや中華鍋でも大丈夫です。蒸し焼きにするときはひと回り小さめの蓋を使うと無駄な空間がなくなり、中までしっかり火が通ります。

手間いらずでも味は本格
ヒヨコ豆とトマトのカレー

[1人分]382kcal・塩分2.9g[調理時間40分]

【材料(2〜3人分)】※3人分で計算
バター(食塩不使用)…30g
クミンシード…小さじ1
タマネギの粗みじん切り…1/2個分
ニンニク、ショウガのすり下ろし…各1かけ分
(A)カレー粉…大さじ3弱
(A)塩…小さじ1強
カットトマト缶…1/3缶
ヒヨコ豆(ゆでたもの)…1カップ強(約150g)
水(ヒヨコ豆のゆで汁があれば合わせて使用)…500ml
塩…適量
温かいご飯…2〜3人分

※スパイスを調合する場合は、カレー粉をクミンパウダー、コリアンダーパウダー各大さじ1、レッドペッパー(一味唐辛子)小さじ1/4、ターメリック小さじ1/2に変えて。

【作り方】
1. 鍋にバターを入れて弱火で溶かし、クミンシードを入れる。シュワシュワと泡立って香りが立ったらタマネギとニンニク、ショウガを加え、火を強めて炒める。
2. タマネギがほんのり色づいたら火をいったん弱めてAを振り入れ、香りが立つまで20〜30秒炒める。再び火を強め、トマトを加えて水っぽさがなくなるまで炒める。
3. ヒヨコ豆と水を加え、煮立ったら弱火にして15分ほど煮る。塩で味を整え、ご飯とともに器に盛る。