「あーもう、どうしてうまくいかないのっ!」などとイラつくことはありませんか? イライラする感情を手放すコツは、自分では気づきにくい感情の「目的」を知ることです。雑誌『日経ヘルス』から、アドラー心理学に基づいた「ココロの救い方」を発信します。

イライラ、うつうつする感情を手放したい。そうした感情の「目的」をまず知ろう
「えーい」とばかり、イライラをその場で手放したい

 皆さんは、どんなときにイライラしますか。要領を得ない同僚と仕事をするとき? 家族が自分の気持ちを分かってくれないとき? まあ、いろいろとありますよね。

 イライラ気分は本人にとっても、周りにとっても不快なもの。職場など、感情を表に出しにくい場面でイラッとしてしまった場合、深呼吸したり、いったんトイレに立って気分を静める、なんて人も多いでしょう。

 このような対処法を知っておくのは大事です。でも、一度イラついてしまったココロはなかなか収まるものではないし、不快感も後を引きがち。手放してしまえたらいいですね。

 イライラをはじめとする不快な感情から抜け出すうえでも、アドラー心理学はとても役に立ちます。アドラー心理学は感情について独特の見方をしています。「感情には目的がある」ととらえるのです。