自己肯定感が育てば人間関係は自然によくなる

 自己肯定感とは、イヤなことがあったり失敗したりしたときに、「大丈夫、何とかなる」と自分を受け入れ、勇気づける感覚のこと。こういう感覚が強い人は、人間関係であまり悩みません。むしろ、周囲に対しても肯定的な雰囲気を広げるため、自然と健全な関係を結んでいることが多い。そして健全な関係の中にいるから、イヤなことが起きにくい──という好循環が成り立ちます。だから人間関係に悩みがちな人は、関係改善のテクニックに走るより、自己肯定感を高めることが大切です。

 そこでレッスン2。お薦めは散歩です。お気に入りの店が立ち並ぶエリアや公園などを、景色を楽しみながら歩いてみてください。

 「どうして散歩?」と意外に思う人も多いでしょう。悩んでいるときは、その悩みにとらわれ、あれやこれやと妄想をふくらませて逃れられなくなっていることが多いのです。まずは悩みからココロを離すこと。それには何か行動すること。するとココロも動きます。単純なようですが、人のココロはそうなっているのです。その後に問題を振り返ってみてください。見え方が変わってきませんか。こうして自分を勇気づけられるココロを育てていくことが大切なのです。

Lesson2 散歩をしてココロが軽くなれば自己肯定感が芽生える
健全な人間関係は、健全なココロから。悩みにはまり込んでウジウジしているより、お気に入りの公園や通りを散歩して、気持ちを切り替えよう。単純な方法だが、効果は絶大。気持ちが晴れれば、それまで深刻に思えた悩みも、案外「なんとかなる」と思えるもの。
星 一郎(ほし・いちろう)
心理セラピスト
星 一郎(ほし・いちろう) 1941年東京生まれ。東京学芸大学卒。子育てボランティア団体「わいわいギルド」代表。IP心理教育研究所所長。アルフレッド・アドラー博士が提唱した「アドラー心理学」を取り入れた子育て支援やカウンセリングを行う。近著は『話を聞ける子が育つママのひと言』。

取材・文/北村昌陽 構成/平野亜矢(日経クロストレンド編集)写真/PIXTA

日経ヘルス2016年2月号掲載記事を再構成

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