自己肯定感が育てば人間関係は自然によくなる
自己肯定感とは、イヤなことがあったり失敗したりしたときに、「大丈夫、何とかなる」と自分を受け入れ、勇気づける感覚のこと。こういう感覚が強い人は、人間関係であまり悩みません。むしろ、周囲に対しても肯定的な雰囲気を広げるため、自然と健全な関係を結んでいることが多い。そして健全な関係の中にいるから、イヤなことが起きにくい──という好循環が成り立ちます。だから人間関係に悩みがちな人は、関係改善のテクニックに走るより、自己肯定感を高めることが大切です。
そこでレッスン2。お薦めは散歩です。お気に入りの店が立ち並ぶエリアや公園などを、景色を楽しみながら歩いてみてください。
「どうして散歩?」と意外に思う人も多いでしょう。悩んでいるときは、その悩みにとらわれ、あれやこれやと妄想をふくらませて逃れられなくなっていることが多いのです。まずは悩みからココロを離すこと。それには何か行動すること。するとココロも動きます。単純なようですが、人のココロはそうなっているのです。その後に問題を振り返ってみてください。見え方が変わってきませんか。こうして自分を勇気づけられるココロを育てていくことが大切なのです。
心理セラピスト
取材・文/北村昌陽 構成/平野亜矢(日経クロストレンド編集)写真/PIXTA