自己嫌悪に陥ったり、自分を好きになれない人には、共通のココロのクセがあります。それは「完全主義」。理想が高すぎることで、現実の自分を受け入れられないのです。雑誌『日経ヘルス』から、アドラー心理学に基づいた「ココロの救い方」を発信します。

完璧主義から自分を解放! 現実の自分を受け入れよう
完璧主義から自分を解放! 現実の自分を受け入れよう

 自己嫌悪に悩んだり自分に自信が持てない人は多いですね。ちょっとした失敗でも自分を責め、卑下する気持ちが強くわいてくる。「どうして私ってこうなんだろう」と自分を責め、うつむいていませんか?

 いくら責めたところで失敗が消えるわけではなく、イヤな気分がふくらむだけ。ウジウジと自分を責めるぐらいなら、さっさと次の行動に移るほうがいいと頭ではわかっている。でも、ココロの中は自分に対する嫌悪感が渦巻いて収まりません。

 どうしてこんな気持ちになるのでしょう。たいていの場合、やってしまった失敗、ときには過去の失敗にまで思いを巡らせて悔いているからです。そして、「もう失敗しちゃダメだ」と考えることが多いのです。

 でも実は、この「失敗はダメ」という発想自体が、ココロの中に自己嫌悪を生じさせ、居座らせる原因です。失敗を受け入れられず、どこまでもダメ出しをする、あなたの中の「完全主義」な傾向が、自己嫌悪を生み出しているのです。