ココロが揺らぎやすい人は、「強くなりたい」「揺らがないココロが欲しい」などと思うものです。揺らがない自分になるコツは、意外なところにあるのです。雑誌『日経ヘルス』から、アドラー心理学に基づいた「ココロの救い方」を発信します。
「揺らがない自分になる」「強いココロを手に入れる」。雑誌の記事などで、よく、こんな見出しを見かけます。ときおり耳にするはやりの音楽でも、「強くなりたい〜」のような歌詞が聞こえてきます。ちょっとしたことでイライラしたり不安になったりしない、自信をもっていられる状態──今の世の中、そんな「揺らがないココロが欲しい」と思っている人は、かなり多いようです。
では、どうすれば揺らがないココロでいられるのか。もしかしたら、「逆境でもあきらめずに頑張る」とか「他人の意見に左右されない」といったイメージを抱くかもしれません。ですが、アドラー心理学の考え方は少し違います。自分のココロよりも、周囲の人との「人間関係」に目を向けます。アドラー心理学で「共同体感覚」と呼ぶ感覚を持つことです。