相手のいいところを探してみる

 続くレッスン2では、相手の「いいところ」を探してみましょう。外見、行動、性格などから、長所や、魅力的なところを見つけるのです。実際にやってみると、今まで「自分は嫌われたくない」ばかりに意識が向いて、相手のことにあまり目を向けていなかったと気づくかもしれませんね。あるいは、相手のネガティブな部分にばかり目を向けがちだったと感じる人もいるでしょう。

 「嫌われている」と不安に思うのは一方的な受け身の状態です。人間関係において受け身の姿勢に終始しながら、「嫌われない」という結果を期待するのは、かなり都合のいい考え方といわざるを得ません。でも私たちはそういう心理に陥りやすい。そこから脱するためには、「自分から」相手のいいところを探す、主体的な姿勢が必要なのです。

 相手のいいところに目を向ける姿勢は、必ず相手に伝わります。結果として、関係がいい方向に変わっていく可能性もあるのです。

Lesson2 相手のいいところを探してみる
 自分が苦手意識を持っている相手から好かれたいと思うのは身勝手。まずは、相手のいいところを見つけてみよう。「いいところもあるな」と、相手に対する見方が変われば、それが相手にも自然に伝わって、人間関係が変わっていく可能性もある。
星 一郎(ほし いちろう)
心理セラピスト
星 一郎(ほし いちろう) 1941年東京生まれ。東京学芸大学卒。子育てボランティア団体「わいわいギルド」代表。IP心理教育研究所所長。アルフレッド・アドラー博士が提唱した「アドラー心理学」を取り入れた子育て支援やカウンセリングを行う。近著は『話を聞ける子が育つママのひと言』。

取材・文/北村昌陽 構成/平野亜矢(日経クロストレンド編集) 写真/PIXTA

日経ヘルス2015年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります