月経期間と相関があれば婦人科へ

 セルフケアで衝動的な怒りをかわせないときは、医療機関の助けを借りることも考えてみよう。「女性の場合、女性ホルモンの影響で怒りっぽくなることも。月経の1週間前ごろに集中的に怒りのトラブルが起きるのなら、月経前症候群(PMS)の可能性がある。コントロールできない怒りを感じた日付をチェックして婦人科を受診したい」と高野院長。PMSが背景にあるなら、月経前に重要な仕事を入れないように調整し、パートナーにも事情を伝えて、対立を避ける工夫を。

 一方、「月経周期には関係のない怒りで、会社でしょっちゅうトラブルを起こす、子どもを叩いてしまうなど、日常生活に支障をきたすようなら精神科や心療内科の受診を」と高野院長。治療は主にカウンセリングで怒りの背景にある感情をヒアリングするとともに、睡眠の質を高めるなど生活習慣の改善をアドバイスするという。

セルフケアで怒りをコントロールできない
→月経周期と「怒り」に相関があるかをチェック

相関なし→精神科を受診
怒りによって、日常生活に支障をきたすときは精神科を受診。カウンセリングや生活改善の指導を受けられる。

相関あり→婦人科を受診
コントロールできない怒りが月経の1週間前から月経開始にかけて集中する場合、PMSの可能性が高い。

高野知樹
神田東クリニック院長
高野知樹 日立製作所健康管理センター産業精神科主任医長などを経て、2009年12月より現職。医学博士、日本精神神経学会認定精神科専門医・指導医、労働衛生コンサルタント。
安藤俊介
日本アンガ-マネジメント協会 代表理事
安藤俊介 アンガーマネジメントコンサルタント。2003年に渡米し、アンガーマネジメントを学び、日本に導入した第一人者。企業、教育現場、医療機関等で数多くの講演、研修を行う。

取材・文/海老根祐子 構成/羽田 光(日経DUAL編集部) イラスト/三弓素青 写真/PIXTA

日経ヘルス2018年2月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります