その場をやり過ごし、怒らないメンタルを作る

 カッとなりやすく、反射的に怒りがちなヒトには「その場セラピー」が有効だ。「怒りのピークは6秒間といわれ、カッとなったときでも6秒間をやり過ごせれば、衝動的な怒りを抑えられる」と安藤さん。無駄な怒りは減らしていけるはずだ。

その場セラピー【6秒口角アップ】

 怒りを感じたら、軽く口角をアップさせて、意識的に笑顔を作る。脳が「楽しい」と認識して、感情もポジティブに変わっていく

その場セラピー【6秒グーパー】

 「手を握って、放す」というシンプルな動きをくり返す。強い怒りの衝動が起こって、どう乗り切ればいいか判断できないときに。

 怒りに隠されているマイナスの感情を「心のコップ」にためすぎないように、適度なストレス解消も必要。「怒らない体操」は筋肉をほぐすというアプローチで自律神経を整え、心にリラックスをもたらす。リラックス効果があり、心のコップを大きくすることにも有効だ。続けることで「怒らない体質」に。「漫然とやるのではなく、怒りをコントロールするためにやっていることを意識してほしい」と安藤さん。

怒らない体操【デトックスウオーク】

 体をほぐしながら、たまった怒りをリリースするイメージで行う。

1. 両手を肩に置き、二の腕を上げる。
2. 右足を踏み出し、左肩を上げる。
3. 左足を踏み出し、右肩を上げる。

怒らない体操【ポン・シュ】

 体の力を抜き、頭に上った血を下げるイメージで行う。4回。

1. 右手で頭のてっぺんを叩く。
2. 息を吐きながら膝を曲げる。

(出典:日本アンガーマネジメント協会)