痔を悪化させない4つの心得

1.スムーズなお通じを心がける

食事と飲み物から、1日計2Lを目安に水分をとり、ちょうどいい硬さの便になるように心がけよう。食物繊維豊富な食材も快便につながる。下痢しやすい人は、暴飲暴食や冷たいもののとり過ぎに注意。

2.排便の気配に素直に従う

健康的なお通じは3分以内で済む。それ以上かかりそうなときは、力ずくで全部出そうとせず、次の便意が来たときに再チャレンジを。便意があるのに排便を我慢すると便秘になりやすいので、すぐにトイレへ。

3.座りっぱなし、立ちっぱなしを避ける

座りっぱなし、立ちっぱなしはお尻のうっ血につながる。仕事柄、どちらかに偏りがちな人は脚のむくみを目安に姿勢を変えよう。少し歩いたり、脚のストレッチやマッサージを行い、血流を促そう。

4.お尻を温めリラックスする

体を冷やすと血行が悪くなったり、免疫力が低下したりする。特に冬場は、できるだけ湯船につかって温まるのがお薦め。お腹の冷えによる下痢も予防できる。温まると心身の緊張が緩むので、切れ痔の痛み緩和にも効く。


 今すぐできるセルフケアと根治を目的に行う日帰り手術について知りたい方は、下編「いぼ痔や切れ痔は治せる 切らずに済む日帰り手術も」を併せてお読みください。

野村英明(のむら ひであき)
こじま肛門外科三宮フラワーロード診療所院長
野村英明(のむら ひであき) 痔瘻の根治手術、ミニマルシートン法の肛門上皮温存術を考案。日本大腸肛門病学会専門医。「女性の切れ痔の85%は、お通じをしっかりコントロールするだけでほぼ治ります」
山口トキコ(やまぐち ときこ)
マリーゴールドクリニック院長
山口トキコ(やまぐち ときこ) 日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員。日本臨床肛門病学会技能指導医・評議員。「市販の坐薬を1週間ほど使っても症状が改善しないなら、薬の使い方の確認と、ほかの病気の可能性を考慮し、受診してください」

取材・文/小林真美子  図版/三弓素青

日経ヘルス2015年3月号掲載記事を再構成

この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります